ワーグナー:楽劇《ワルキューレ》 [DVD]



ワーグナー:楽劇《ワルキューレ》 [DVD]
ワーグナー:楽劇《ワルキューレ》 [DVD]

ジャンル:DVD
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緊張感が続かない・・・

奇抜な解釈と演出で批判と賞賛の両方をたくさん貰って話題となったシュトゥットガルトの指環。その第一夜「ワルキューレ」。演出はクリストフ・ネル。ここでは第一幕が大変素晴らしい。ジークムント役のロバート・ギャンビル、フンディング役のアッティラ・ユン、ジークリンデ役のアンゲラ・デノケの3人が創り出す独特の雰囲気は、最初から最後まで異様な緊張感に包まれている。特に歌唱力に定評のあるデノケの声はスケールが大きく温かい。第一幕最後の場面のジークムントとジークリンデが逆の方向を向いたまま決めのポーズ(2人のそれぞれの今後の闘争と逃走を表現したと思われる)のアイディアも最高。しかし、問題は第2幕以降、演出にも疑問があるが、特にブリュンヒルデ役のレナーテ・ベーレの表情の固さや、ヴォータン役のヤン?ヘンドゥリク・ロータリングのやる気の無いような演技のせいで、それまで保ってきた緊張感が完全に崩れてしまって非常に残念。第3幕の最後の”ビデオ再生”の演出も失敗で、演出を通してやりたかったこと、言いたかったことは理解できるが、全体的にいろんな要素を組み合わせすぎて(しかも、統一感がまるで無し)、逆に印象の薄いものとなってしまった。個人的にはシュトゥットガルトの指環の中では最も空回りとなった作品だと感じた。
演出の奇抜さには、賛否両論あるでしょうが…

奇抜な演出と、四部作をそれぞれ異なる演出と歌手で演じさせるという試みが賛否両論を巻き起こしたシュトゥットガルトの『指輪』の記録です。実は私も、特に神話世界を題材にしたこのような作品が必要以上に現代的にアレンジされてしまうことなどには、どちらかというと抵抗を感じるタイプの愛好家です。今回順を追って発売された『指輪』四部作の中でも、この『ワルキューレ』の演出は最も論争の余地の多くなりそうなものです。ジャケットの写真にもなっている、剣を光の図形で表現する試みなどは、それなりに美しい効果をあげていますが、ワルキューレの衣装や、第二幕の最後の場面にある劇中人形劇のような演出などは、どうもあまり見栄えのするものではありません。それに対して、歌手たちの熱演による心理描写には、なかなか見るべき点も多く、たとえばやはり第二幕の最終場面でのヴォータンの演技をよく観れば、彼が自分の手で殺さざるを得なくなってしまったジークムントを、実はどんなに深く愛していたかということがよくわかります。このディスク単独なら、星3つくらいになるかもしれませんが、四部作の他の三作品のディスクと合わせて総合的に評価するなら、星4つはつけてよいように思われます。



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