残侠―天切り松 闇がたり〈第2巻〉 (集英社文庫)



残侠―天切り松 闇がたり〈第2巻〉 (集英社文庫)
残侠―天切り松 闇がたり〈第2巻〉 (集英社文庫)

ジャンル:歴史,日本史,西洋史,世界史
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現実離れしすぎ?

夜盗の声音「闇がたり」で語る不思議な老人松蔵の話は、多くの人を
ひきつける。小政の、一宿一飯の義理を通そうとする姿、目細の安吉の
鮮やかな中抜き、嘘を語らせたら天下一品の常兄ィの恋、おこんを慕う
軍人、そして松蔵と初菊のひととき、松蔵の父の死。どの話も、義理と
人情にあふれていて心にしみる。そして、登場する安吉一家の男たちの
一本筋が通った生き方も、読んでいて小気味よい。ただ、話の内容が
あまりにも現実離れしてるのが少々気になる。楽しめる作品だとは思うが。
大正の昔の人々の粋な生き方に乾杯!

大正時代の大義賊であった「目細の安吉」に仕え、「天きり松」と呼ばれた不思議な老人が、留置場の中に現れ、他の囚人や看守たち、はては署長までもが耳をそばだてる前で、大正の昔の義賊たちのことを闇語るシリーズの第二巻です。今回も、「目細の安吉」に仕えた義賊たちに加え、前巻での永井荷風同様、「清水の小政」といった特別ゲストのエピソードも登場し、物語に彩りを添えています。
エピソードの内容としては、「男(人間)だったらかく生きたいね」と思わせるものばかり。会社を見ても、世の中を見ても、大人(タイジン)がいなくなったなあと思わせる昨今、ほんの束の間でも、痛快な思いを味わえる1冊です。あ、もちろん、「自分もこう生きねば」という自戒の念も込めてです。

男、かくあるべし!

天切り松闇がたりシリーズの2作目。前作を読まれた方なら、すぐにイメージが浮かぶと思います。天切りの松が、獄中で語って聞かせるもので、標題になっている”残侠”が特に印象的です。清水次郎長一家の森の石松をはじめとする有名な子分衆がいますが、そのうちの一人、小政が登場し時代を超えた”侠”を伝えてゆきます。これは読み応えがありました。一宿一飯の恩義に命を張る侠気心。失われてゆく男の生き方が時代の残像として描き出されています。男としては、感じ入るところ多いにあります。この部分だけでも読む価値あります。
男気ってかっこいいです。

最近テレビで演ってたけど、本の面白さにはかないませんね。
名調子が響く

 解説を読む前に、私も思いました。これ、うまい人が朗読したら泣けるよなあって。天切り松の闇語りだけに、無音で読むというよりは、頭に声を響かせるような感じで読んでました。
 ただし、1巻に比べて「粋」より「情」に比重が移ったように感じました。恋愛がらみの話が多いせいですかね。

 粋な話となれば、第一話と第二話で続きになっている、清水の次郎長の子分、小政の後日譚が出色でしょう。



集英社
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